aki家では成猫シュリちゃん(3歳オス)を飼っています。
シュリちゃんと出会ったのは、とある漁港の近くの公園が最初でした。飼い始めて3年がたちます。
実は最近、同じ職場の人で5年ほどいっしょに生活していたペットが亡くなってショックを受けていた人とお話する機会がありました。ペットの最期やペットロスの心境などを聞いて改めて、ペットの存在は大きいことを再確認することができました。
ペットを飼うことはうれしいことです。ただペットのかわいさだけで、その勢いのまま飼い始めていませんか?
今回の記事は、ペット(今回は猫に焦点を当てて)といっしょに住み始めておさえておきたいこと4つを
紹介します。
ペット看護士の知識もふまえて
紹介しますよー!
猫を家族としてむかえいれる時の必須ポイント4つ
- 去勢・避妊手術をする
- 写真をたくさん撮っておく
- これまでの生活スタイルをペットと共存できるスタイルにする
- 最期も考えておく
去勢・避妊手術をする
ペットを迎え入れるときに、成猫であっても子猫であっても最初に去勢・避妊手術をするかどうかをまず考えましょう。猫は春になると、メス猫は発情期になりオス猫はそのメス猫を探す行動をします。猫は6カ月ごろから、自分の匂いやマーキングをつけ縄張りを作り始めます。マーキングとは尿によって強烈な匂いを吹きかける行動です。
室内飼いでも、生後6カ月~7カ月ごろから猫は発情期を迎えますが、家の中でマーキングされるとものすごい匂いがただよいます。猫は自分の縄張り(テリトリー)内を保持しつつマーキングをつけると同時にパトロールしたりしています。オス猫はこの匂いをかぎ分け、メス猫の存在を見つけるのです。電柱や車の角、部屋の中ではイスの足やソファのすみにマーキングをしたりします。
マーキングも発情期もそれぞれ個体差があるため一概には決められませんが、だいたい生後6カ月ごろから成猫の大きさになる少し前からこうした行動を徐々にします。
成猫の大きさになる前に去勢・避妊手術はかわいそう!
たしかに、体への負担もあるためそもそも病弱な子猫の場合は負担もあります。ただ望まない妊娠を防ぐことや発情期にオス猫を誘う大きな鳴き声、強烈な匂いを放つマーキングを部屋でされることも抑えられます。去勢手術をすることでオス猫がシニア期の病気としてなりやすい前立腺肥大も防ぐ(必ず防げるというわけではありません)こともできます。
もし去勢・避妊手術をしない選択をするのならば、これらの行動も頭に置いて生活していくことになることを認識しておきましょう。多頭飼いになっても、経済的余裕を持って居心地の良い環境を作ってあげましょう。『多頭飼育崩壊』という言葉もときどきニュースで報じられます。
多頭飼育崩壊とは
猫が望まない妊娠を何度も何世代にも重なって妊娠・出産を繰り返し、飼育する人間の生活をおびやかし、飼育環境を崩壊させ衛生上悪い環境で飼育する状態のことをさします。不衛生による異臭は近隣にも影響し、動物愛護団体・市町村などからの注意指導もあります。猫自身も病弱な状態で生まれてくることもあるので、猫も人間にとっても良い状態とはいえません。
大切なことは飼い猫が妊娠・出産をしたのなら最期まで面倒を見ること、それができないのなら妊娠・出産をさせないことです。
子猫を飼い始めると何度か動物病院へワクチン接種を受けることがあります。そのつど、医師からアドバイスをもらい適切な時期に去勢・避妊手術をするようにしましょう。最近では犬猫の去勢・避妊手術治療の何割かを市町村が負担をしてくれる地域も多くなっています。かかりつけの動物病院から手術証明書・領収書などの必要書類を保管しておきましょう。
写真をたくさん撮っておく
親バカまではいきませんが、飼い始めたペットは世界で一番かわいいというくらいかわいくなります。
スマホや一眼レフカメラなどでたくさんの写真を撮っておきましょう。写真を撮り続けて見返すときに、成長過程が見ることもできます。万が一、家の外に出てしまい捜索することになった場合でもいろんな角度から容姿を撮影した写真をもとに情報も集まってくるでしょう。
猫のライフサイクルでは生後3カ月ごろはまだ子猫の大きさですが、6カ月~1歳になると成猫の大きさに一気に成長します。健康に良いキャットフードが販売され猫の寿命も10年~20年くらい長く生きる猫もいます。こうしてみると子猫の期間というのは最初の数カ月しかないんです。とても短いんです。かわいさに慣れてくることもありますが、いっぱい撮影して思い出として残しておきましょう。
ぼくも飼い猫のシュリちゃんと生活していて、子猫の時に撮った画像って少ないなーと気づきました。たくさん撮っていたと思いますが、成猫になってからが長く付き合いますからやっぱり少なく感じるんですよね。子猫を飼い始める人は子猫の時から好きなだけ写真を撮っておきましょう!
ずっといっしょだからこそ
いろんな仕草を思い出として残しておきましょう!
これまでの生活スタイルをペットと共存できるスタイルにする
ペットのいなかったこれまでの生活様式を
ペットと共に暮らしていく生活様式に変更するということです。
部屋の中で放し飼いとなると異物誤飲という事故も起きる可能性があります。ひも状となるものや雑貨、小物、文房具など何でも口にくわえようとします。また台所のシンクの中の三角コーナーの中、コンロ周りの汚れなどもきれいにしておく必要があります。リビングルームに飾ってあるドライフラワーや観葉植物なども手の届かない所へ移動させるなどの工夫をしておきましょう。
ネコ草を置くときの注意点
観葉植物にちなんでネコ草という植物があります。ペットショップに販売されていることもありますが、注意しておく点もあります。
- ネコ草を少量ずつ与える
- 枯らさないようにする
- 虫などつかない室内に置く
ネコ草を少量ずつ与える
ネコ草はもう草が生えている状態で販売されています。飼い猫の大きさにもよりますが、子猫に与える場合だと少量ずつ与えていきましょう。
aki家では、一時期玄関にネコ草を置いていました。すると飼い猫のシュリちゃん(当時は子猫)はすぐに興味を示し、いきなり無我夢中で一気食いをしてしまうことがありました。そして下痢や嘔吐を何度もしてしまうということがありました。毛玉などを吐き出す効果がありますが、際限なく食べてしまうこともありましたから、ネコ草を置くときは少量ずつ与えましょう。
枯らさないようにする
水のやりすぎなどでネコ草の根がくさらないよう、そして枯らさないよう適切にネコ草を育てましょう。飼い猫ももちろん、植物を育てるときも良環境で育てる心がけをしておくことも大切なことです。
動物にも植物にも
人間にも住みやすい環境が良いですね。
虫などつかない室内に置く
ネコ草を置く場所はなるべく室内置きにしておきましょう。害虫などがつき、その害虫を飼い猫が食べないようにする工夫も必要です。大小さまざまな虫がいますが、飼い猫は何にでも動くものに興味が向くことが多いです。衛生上良くない虫もいます。外から害虫を入れる原因を作らないようにしましょう。
どこまでペットと共に暮らしていく生活様式に変更するのかというのは、正直際限がありませんしキリがないことも確かです。できることをできる範囲で準備して生活していくことが良いのかもしれません。少しずつ人間もペットも、共に暮らしやすい生活様式へ変更していきましょう。
最期も考えておく
ペットの死というのはとっても悲しいものですが、ペットを飼い始めた時点で必ずあります。ペットを失ったことでなかなか前向きに気持ちがならない状態をペットロスと言います。猫のライフサイクルは10~20年ほどと言われています。野良猫だと生まれて6カ月ほどで亡くなる猫もいます。外的要因や病気が原因で亡くなることがほとんどです。
aki家の飼い猫シュリちゃんも1歳になり成猫となった時、生きててくれてよかったとホッとしたことを思い出します。シュリちゃんを保護した時、彼は風邪をひいていたし、目ヤニもひどく何度も病院に行き飲み薬や目薬の投与をしてもらいました。ノミやダニ駆除の注射もしてもらいました。食欲が戻り元気になり、名前をつける時に決めたことがあります。
それは
『たとえ飼い猫シュリちゃんを失った後も、シュリちゃんと同じように保護猫を保護しよう』ということです。保護猫を保護し住みやすい環境を整えたこの環境を、また活用し保護猫を保護しようという意味です。シュリちゃんはaki家では1代目のネコちゃんです。飼い猫を飼っている人も職場内でいるんですが、興味深い話を聞きました。飼い猫は「毛皮を着替えて戻ってくる」という話があるようです。Googleで調べても「毛皮を着替えて戻ってくる」というこのワードは出てきます。保護猫を保護していたらもしかしたら、シュリちゃんみたいな猫ちゃんが来るかもしれないから、失ったとしても保護していこうと考えています。
ペットロスになった時は無理してすぐに行動に移さなくても良いと思います。思いっきり泣いても良いし、思い出となる画像を見返すのも良いです。焦らなくて良いし、どうしても込み上げる気持ちが強いのなら心理カウンセラーに協力をしてもらうこともおすすめします。とにかく自分の思っている感情を押さえつけず、感情のまま気持ちを表に出すことが大切です。少しずつ何かに集中できるようになったら気分転換にドライブに行ったり、自然に癒されたり、おいしいものを食べたりするといった日常を取り戻しましょう。
まとめ
- 去勢・避妊手術をする
- 写真をたくさん撮っておく
- これまでの生活スタイルをペットと共存できるスタイルにする
- 最期も考えておく
この猫を家族としてむかえいれる時の4つの必須ポイントをどこまで配慮して整えていくかによって、今後の飼い猫も人間もお互い住みやすい住環境が大きく変わっていきます。自分本位ではなく飼い猫の目線で、そして飼い主の住み方をご近所や周りはどう見ているだろうかを考えながら生活していく視点を持つことが大切になってきます。
少しでもお互いが住みやすい暮らしになるよう、願っています。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
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