相談にのることが多いんだけど、話を聞き終わっても
モヤモヤッとするのはどうしてだろう?だれかおしえてくださーい!
今回はこのような疑問、お悩みを解決します。ぼくは店舗の部門チーフを3年勤め多くの相談にのる機会がありました。適応障害になるも医師からの人間関係・ストレス対処のアドバイスを実践し、転職をへて社会復帰ができました。
今は働きながら”ポジティブ心理学実践インストラクター”資格取得を目指し学んでいます。今回の記事はこれら実体験と学習している資格の知識をもとに書いていきます。
落ち込んでいる人が家族で会った場合、恋人であった場合、職場の同僚、友人などいろいろなケースはあります。相談者の悩み事、ネガティブになっていることを聞いてあげるのは大切なことです。ただその話を長時間聞き、相談者と解決の糸口を探るまで、一緒になってストレスを抱えこまないで良いんです。
誰でもこの記事を読んでもらえれば、取り組める内容です。できそうな点から取り入れていきましょう!
- モヤモヤっとしたネガティブ感情を少なくする方法がわかる
- たびたび相談されても自分までネガティブにならないコツがわかる
- ストレス対処と気分転換の方法が分かる
相談ごとを聞いたあとにネガティブ感情を小さくするマインド4選
- 自分自身がまず落ち込まない
- 積極的に、肯定的に受け入れてあげる(加点方式)
- 聞いたことを紙に書く
- 気分転換をする
自分自身がまず落ち込まない
相談者から話を聞いていたとき
自分自身も気がついたらマイナスなネガティブな気分になって重たい気持ちになってたことはありませんか?
まず、自分自身の気持ちが落ち込まないようにすることが大切です。相手の下がったテンションと一緒のテンションにならないことです。落ち込んでいる人の話を聞くことは大事ですが、落ち込んでいる人の話を聞いて
いや~、実は私も○○で嫌なことあって
ネガティブになっててさ~…。
と、傷のなめ合いやグチの言い合いにならないように話をリードしていきましょう。傷のなめ合いやグチの言い合いは、少ない方が自分への負担も少なくすみます。
また落ち込んでいる人は何かがあって、その人の都合で落ち込んでいます。どんな背景があって落ち込んでいるかは本人でないと分かりません。その人の同じ思いや悩みを全て理解するのはむずかしいです。悩み事といっても、人それぞれ育ちや環境、立場も違います。見え方、とらえ方も変わってきます。
”相談者と自分の視点は異なるもの”という線引きをして話を聞いてみましょう。
また、自分がこの人を元気づけてあげよう!とは思わないことが大切です。強い励ましやどうしたら悩んでいることが解決できるかという具体的な解決法を考えるのではなく、「今の気持ちはどういう気持ちなの?」ということに視点を向けてみましょう。
同情もしくは同苦というか「つらかったね、それでもここまでやれたんだね。気持ちが苦しくなったら、涙も流して良いからね。」と理解し声をかけてあげましょう。
大切な家族や恋人であれば、手をにぎり
抱きしめ合ったりするのも気持ちが落ち着きます。
積極的に、肯定的に受け入れてあげる(加点方式を採用する)
ここで使う”積極的に”という表現は、英語でいうと”positive”に近い「楽観的で前向きな気持ち」という意味です。「元気に大きな声で、強い気持ち」で話を聞くのではなく(それだと、ただウザがられる存在になります)、楽観的で前向きな姿勢で話を聞いてあげましょう。
さらに話を受け入れた上で、肯定的な言葉を伝えてあげましょう。ほめることももちろん大事ですが、ほめるところが少なかったとしても、「ここまではできたんだね、できて良かったね。」とできたところを認めることが大切です。
もちろん、相談者の声のトーンや話すスピードに合わせましょう。
つい
「ここはできなかったんだね~、そうなんだ…辛かったねぇ。」と共感しがちですが、できなかったことを指摘する減点方式よりも
「ここはできなかったんだね~、そうなんだ…辛かったねぇ。でも、ここまではできたんだね、できて良かったね。」とできたところを認めてあげる加点方式をしていきましょう。
医師の印象的なストレス対処方法
ぼくは今も、適応障害の症状が軽くはなってきましたが心療内科に通院しています。どのようなことがあって適応障害となったのかは、以前書きましたこちらのブログをお読みください。その医師との話の中で、その医師が日ごろのストレス対処で行っていることを話してくれたことがありました。それは
です。
医師は毎日、数十人の患者さんを診察することがあるそうです。
- 症状の軽い患者さん
- 症状の重い患者さん
- コミュニケーションの苦手な患者さん
- ストレスで心身を壊した患者さん
- 自分を責めてしまう患者さん
- 自分自身に不安を持つ患者さん
など、人それぞれ状況が違います。
診察していく中で、医師本人もストレスをかかえることがあります。そのかかえたストレスとどう向き合っているかというと、診察が終わったあとで自分自身で認めてあげるそうです、自分が患者さんにお伝えしたことを。
自画自賛ということではなく、自分自身が患者さんに診察した内容(たとえば、服薬の薬をまた記載通りに飲み続けますと患者さんと約束できたことなど)を診察が終わったあとに
あの患者さんと約束できてよかった、内容通り診察できてよかった。
とできたことを自分で認めてあげるそうです。他にも診察が終わり
患者さんが少し明るい表情になり、そして一礼され診察室から出て行かれた、よかった。
と自分自身のした行動とできたことを認めてあげ、なるべくできたことに意識を向けていくそうです。
このように意識を向けておくと、自分へのストレスが軽減され自信にもつながります。
もちろん家に帰ってペットとふれあったり気分転換もしていますよ。
と医師から言われた時は、診察してくださった内容以上に説得力のある話だと強く印象に残っています。
話をもどすと、話してくれている相手のいままでやってきた行動を認めてあげる、そしてあなたが相手にした言動をあとからあなた自身が認めてあげましょう。すると相手もあなた自身もネガティブなモヤモヤとした感情は少なくなります。
またネガティブな感情はうつります。話を聞いた人がモヤモヤすることもありますが、ポジティブな感情も同じようにうつります。今できている状況を認めてねぎらい、できたことに視点をもっていきましょう。相談事のはじめはネガティブな感情であっても、少しずつポジティブな感情がお互い増えていきます。
聞いたことを紙に書く
聞いたことを紙に書くことも何に悩んでいるのかが視覚的にわかるため、有効な手段です。描いてみるだけでも、モヤモヤっとしたネガティブな感情を減らすことができます。
たとえば相談者が『上司との人間関係で悩んでいる』として、実際に紙に書いてみました。今回はマインドマップのような書き方でまとめています。
耳で聞いていると、いろいろな悩みが絡み合っていることが多いです。相談者本人がどうして上司との人間関係で悩んでいるのかを視覚的に示すことで、相談者本人の問題も浮き彫りになるケースもあります。
ここでは、相談者のストレス度合いや気持ちにもよりますが、その場で解決法を導くのか、それともストレスのかかった気持ちに重点をおいて気持ちに寄り添うかはその相談者とよく話し合いましょう。
解決法を考える気力もないであれば、今はまだその時ではないし
無理に考えなくてもよいです。
気分転換をする
相談後には、話を聞いたあなた自身も気分転換をしましょう。
ここからは”ポジティブ心理学実践インストラクター”資格の知識の中から、取り組みやすい気分転換の方法を紹介します。気分転換をすることで
- 自分の気持ちが上がる
- 心の状態を前向きにしてくれる
- 創造力を豊かにしてくれる
- 考える視野を広げてくれる
これらのメリットを得られます。
女性
気分転換をするって
いつもテレビやスマホを見て
それなりに楽しんでますよ?
たしかに、好きなテレビ番組や動画を見て楽しむことも気分転換の1つです。
ただ気分転換にテレビやスマホを見るときは、1つだけ気をつけて見ていきましょう。それは
気づかぬうちに、ネガティブな情報を見る機会もあるテレビやスマホは、とくに悲惨なニュースやマスメディアも映像で流れてきます。テレビのつけっぱなしや動画を見続けるなど、ぼーっと見る(もうその時点で疲れが出ています)のではなく、適当なところで切り上げることも大事です。
気分転換で見ていたはずが、いつのまにかダラダラと見入ってしまわないようにしましょう。
他にも中毒性・依存症のあるようなタバコ・ギャンブル・飲酒なども気をつけましょう。ほどほどに楽しむことが気分転換になります。
簡単にできる気分転換を6つまとめてみました。
- 外に出て10分運動をしてみる
- 自然を感じふれあい、満喫する
- 良い気分にさせてくれるカフェなどでおいしいものを食べる・飲み時間を過ごす
- 友達や楽しかった学生時代の友達と楽しい時間を共有する
- 好きな音楽を聴く、歌う
- 人に親切にする
などです。
コロナ渦な状況であるため実践しにくいものもありますが
友人と話すときはZoomやⅬine通話などを利用しすてきな気分転換をしていきましょう。その時も
「昔は○○で良かった時代よね~。今はさぁ…。」と盛り下がる話よりも
「昔は○○で良かった時代よね~。今はさぁ…。でも、今からは○○をしたいよね!」など未来につながるような話題にしていくことで、自然と会話の内容もポジティブになり良い気分やテンションになっていきます。
またこの6つの気分転換は、自分がアクションを起こし気分転換をします。
テレビやスマホを見ること以上にあなた自身が行動し五感や体・脳を使い実感を得るという点では、気分転換後は気持ちも前向きになり頭もクリエイティブに働き出します。
まとめ
相談ごとを聞いたあとにネガティブ感情を小さくするマインドとして
- 自分自身がまず落ち込まない
- 積極的に、肯定的に受け入れてあげる(加点方式でできたところを認めてあげる)
- 聞いたことを紙に書く
- 気分転換をする
これらの4つをすることで、相談を聞いたあなた自身も気持ちが軽くなります。
ネガティブな感情というのは完全にはなくなりません。完全にモヤモヤとした感情を消し去るのは不可能なことであるため、『相談ごとを聞いたあとにネガティブ感情を小さくするマインド4選』と表現しています。
ネガティブな感情はわき出てきますが、それを小さくしポジティブな感情をひき出し上手に付き合っていきましょう。
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