毎年、今年の漢字を見るとだいたい「今年も大変な1年だったなぁ。やれやれ~。ずーっと大変な1年が続くのかなぁ…。」って不安になるのよね。この不安、どうにかならないかしら?
はい、どうにかなります!漢字にもよりますが、あんまり意味合いの良くない漢字だとこの1年にあったショッキングなニュースや報道を思い出すことってありますよね。自分自身にとってはそれほど関係ないことでも「大変な1年だったなー。」と感じるものです。今回の記事は、1年をふり返って気が重たくなった時の対処法をポジティブ心理学の視点と実生活でできる対処法を紹介していきます。
今年の漢字が気になるけれど
世の中のことを知るために、いろんな情報を
テレビやラジオ、ネットニュースなどの媒体でみることがあります。今年の漢字は、1年をとおしての漢字一文字になりますから、気が晴れるできごともあれば、中にはそうでないときもあります。
今年の漢字は、あくまで
世の中のできごとや世相を漢字一文字で表します。
今年の漢字が気になるところですが
漢字一文字の意味合いとかを考えちゃうと、来年は無事に生きられるのかしら?と思っちゃうのよね。
いろいろと不安に感じたりするのは、誰でもあることです。
でも
となると、日々の暮らしも楽しいものではありません。
ここは1つ
あなたの今年の1年をふり返って、紙に書き出してみましょう!
参考程度に、かんたんな円グラフを作ってみました!
数値化することで、あなたのこの1年の満足度や充実度が客観的に見えてきます。
漢字一文字で表してもいいですが
パーセンテージで示すと、より具体的にあなたの1年が深掘りできますよ。
数値化すると「この1年、意外と充実していたな!」と発見できる可能性があります。
気が重たくなる原因
気が重たくなる原因は
ネガティブ・バイアスという性質があなたの感じる中で、働いているからかもしれません。
たとえば
あなたが12月の寒~い冷え込む夜、街中を1人歩いていたとしましょう。
キラキラ!パァー!!
っと、きらびやかなライトやお店の看板、ネオンがいろんな場所で輝いています。
街中全体の景色はきれいなのに、その中で、1つだけ電球の切れかかった
たまにパチパチッ!としか光らないライトがあったとします。
「あそこのライトもついでに光っていたら、全体としてきれいなのに…。」
と、思うことありませんか?
大きく視野を広げて見た時に、ネガティブなこと(1か所でも違う変化をしていること)があったら、そこに目が向いてしまう性質を
ネガティブ・バイアスと言います。
もう一度、円グラフを見てみましょう。
図にした円グラフを見た時に
「今年1年のうち、4割はあまり充実してなかったな…。」と見るのか
「6割ぐらいは充実しているから、まぁ良い1年だったかも!」と見るかで
あなたの気持ちや感情も大きく変わります。また、その感情や気持ちの整理ができないまま12月を過ごすと、それこそ
「12月って、なんか忙しいなぁー!せわしないなー!!」
と、ヘトヘトになるくらい忙殺された(忙しさでギクシャクしやすい人間関係に影響を受けてしまうような)日常に飲み込まれていきます。
「今年の1年は、もっと良い年になるはずだった!!」と思ってしまうのも、ネガティブ・バイアスの1つと言えるかもしれませんね。
2023年をふり返ってしんどくなったら
感情や気持ちの整理ができない時にどうしたらいいか?
この5つの対処法を試してみましょう。
- 日記をふり返る
- スマホで撮った画像を見返す
- 友達とのラインのやり取りを見直す
- 今年お世話になった人に直接会いに行って、お礼を言う
- 来年のスケジュール帳に楽しみな計画を立てておく
です。実用的で、取り組みやすい対処法を選びました。
この対処法は、自分自身とふり返る時間を作ってみることにもつながります。できるところからやっていきましょう!
日記をふり返る
日記を書いていると、その日1日のふり返りを自然としていることになります。
今年に入ってから
あなたが書いてきた日記をふり返ってみましょう。
楽しかったことや悔しかったこと、誰にも言えずに悲しくなったことなど、いろんなことが書いてあると思います。また、特にな~んにも変化のない平凡な1日についての日記もあるでしょう。
ポジティブな感情もネガティブな感情も、あなたにとって
その日その時感じた、大切な時間
です。
ページをパラっとめくり
なるべくその時に感じた、ポジティブな感情を思い出してみましょう。「日がたって忘れてたけど、自分って、こんなこと書いてたんだなぁ~。」と
いい思い出を味わうように、ふり返ってみましょう。
ポジティブ心理学では
ポジティブなできごと、感情や気持ちをしっかりと味わうことをセイバリングと言います。
セイバリングをすることでポジティブな感情が増えて、安心感や喜び、希望といったポジティブな感覚も呼びおこせます。
スマホで撮った画像を見返す
この1年間
あなたはどんな場面を画像に残したでしょうか?
見返してみると
など
ネガティブな画像よりも、ポジティブに感じる画像を撮影していませんか?
MMD研究所の調査によると
スマートフォンカメラでよく撮影するシーンのうち、最も多かった撮影シーンは
友達・家族・恋人との写真で、次いで多いのが
自然の風景写真、街並みの風景写真となっているようです。
参照元 スマートフォンカメラの利用に関する調査-MMD研究所
実は、この1年の中でポジティブなできごとも、あなた自身何かしら体験しています。その時の高ぶった感情の瞬間を画像に残していると思います。
「ポジティブなできごとも、あったんだった!」と気づくことも、あなたの沈んだ感情を引き上げてくれます。
ポジティブなできごとが
他人から見たらたわいもないことだったとしても、あなた自身の感じた感情は大切にしましょう。その感情は、誰からも否定されないはずです。
思い出してふり返ると案外、良かったと思えることも見つかります。再発見してみましょう!
友達とのラインのやり取りを見直す
友達との
会話のやりとりでいうとラインだけではなく、SNSも含まれます。
どんなことを友達と話したのか、予定したのか、といったやり取りしたことをふり返ってみましょう。
それが友達との話だと、だいたい体のどこかが痛いだの…、老後が心配だの…、お墓参りに行けてないだの…こんな話ばかりで。
会話の中には、グチや不安な話も出てきますよね。自分の口から感情を吐きだす、表現することって大事なことなんです。
あなたのその不安な話、誰かに分かってほしくてお話をしていると思います。
なお、補足ですが
ポジティブ心理学では
とあります。ネガティブな感情とも上手に付き合うことが大切です。
ポジティブな感情ばかりだと、盲目的で現実逃避な思考になりがちです。ネガティブな感情も両方あってバランスが取れますよー!
今年お世話になった人に直接会いに行って、お礼を言う
ポジティブな感情を増やす方法として
ことがポジティブな感情を上げやすくなります。運動は10~20分歩いたりするだけでも効果があります。
さらにこれらを同時にしていくと、よりポジティブな感情を増やすことができます。おすすめなのが「感謝の訪問」です。
ポジティブ心理学には「感謝の訪問」という有名なワークがあります。
そのワークは
マーティン・セリグマン教授は、ポジティブ心理学の講義の中で「感謝の訪問」という課題を学生たちに与えました。お世話になった人に感謝の気持ちを表す手紙を書き、その人を訪問して手紙を読み上げるというものです。セリグマン教授と学生たちの報告によると、この課題の効果はめざましいものがありました。感謝をささげる側、受け取る側、そして双方の関係に大いなる恩恵をもたらしたのです。
ハーバードの人生を変える授業 90ページ 3~7行目引用
著者 タル・ベン・シャハー
訳者 成瀬まゆみ
発行所 大和書房
と、あります。
手紙を読み上げるのが正直、面と向かってだと恥ずかしいと感じるでしょう。年末なのでお歳暮を贈ることもあると思いますが、感謝の思いを実際に伝えに行くと、ポジティブな感情も増えていきます。
あなた自らが動いて感謝を伝えに行くという行為自体、人としても素晴らしい行為なんです。行動に移すことで、来年も素敵な関係をきずくきっかけになるかもしれませんね♪
来年のスケジュール帳に楽しみな計画を立てておく
来年のスケジュール帳、あなたは何か予定を立てていますか?
できれば、お仕事のスケジュールよりも前に楽しくなる、気持ちもふわふわと弾むような、嬉しくなるような予定を先に立てましょう!
など
あなた自身が楽しむことができることを具体的にスケジュール帳に書き込んでいきましょう!
来年の予定は、まだ白紙…
というよりも、何か予定を入れておくという行動を起こしていきましょう。
来年のスケジュール帳に
通常の予定よりも、先に楽しい計画を立てる内容については以前、発信した記事があります。こちらも参考にしてみてください。
楽しいことを計画しておくと、計画をした今からワクワクしてきませんか?その気持ちがあるまま、新年を迎えてみましょう!
まとめ
毎年発表される
今年の漢字を見て、気持ちがズ~ンと沈んでしまった時は
ネガティブなことも気になってもいいですが、引っ張られ過ぎないようにしましょう。
その対処法として
- 日記をふり返る
- スマホで撮った画像を見返す
- 友達とのラインのやり取りを見直す
- 今年お世話になった人に直接会いに行って、お礼を言う
- 来年のスケジュール帳に楽しみな計画を立てておく
ことをしていくと、12月も充実した生活が送れます。
忙しさ、せわしなさで12月をバタバタ過ごすより
あなただけの
を感じながら、年の瀬の12月を過ごして新年を迎えましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「記事が役に立った!」時は、ぜひSNSでシェアしてくれると嬉しいです!
また、この記事に関する悩みや疑問・質問など
ご自由にコメント欄に投稿していただけるとうれしいです。(コメント欄はこの記事の最下部です)
※いただいたコメントは拝見し真剣に回答させていただきます。
コメント